「性格の不一致」はなぜ起こるのか?

会話が成立していない場合は婚姻関係が破綻

これまで続けてきた結婚生活に限界をおぼえ、実際に離婚へと踏み切った方たちは、一体どのような原因で別れてしまうことになったのでしょうか? 現代においても、離婚の原因としてもっとも多いのは、夫婦間の“性格の不一致”だといわれています。今回は、そんな“性格の不一致”について、アンケート調査の結果をもとにしながら考察していきます。

離婚の原因 第1位は「性格の不一致」

裁判所が平成27年度に発表した調査結果によると、離婚の動機としてもっとも多いのは、男女ともに「性格が合わない」という回答でした。離婚の原因第1位とされる“性格の不一致”によって離婚の申し立てをしたケースは、夫側で10,900件、妻側で19,380件にものぼります。


なお、第2位に多かった原因は夫側が「異性関係」の2,637件、妻側が「暴力を振るう」の10,882件となっています。第3位は夫側で「性的不調和」の2,326件、妻側で「異性関係」の8,643件です。いずれも第1位と比較して、少ない件数であることが分かるでしょう。

参考:http://www.courts.go.jp/app/files/toukei/713/008713.pdf

初めは小さなすれ違いで済んだことが、長年にわたり性格の不一致を感じるうちに、大きな亀裂になってしまうのかもしれません。実際に、“性格の不一致”が原因で離婚を考える方は、どのような思いを抱いているのでしょうか? また、夫婦はどのようなときに“性格の不一致”を感じるのでしょうか? 離婚の原因となりうる夫婦のすれ違いについて、全国の男女を対象としたアンケート調査を行いました。

性格の不一致は本当に離婚事由となるか

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<アンケート内容>

Q.【既婚の方】性格の不一致が原因で離婚を考えたことはありますが?「ある」と答えた方はどのようなときに不一致を感じますか?「ない」と答えた方はその理由を教えてください。

A.ある,ない

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「ある」と回答した方のコメント

  • 毎回同じ事で喧嘩をしているからです。こちらも妥協案を提案していますが流されます。(女性・36歳・青森県)
  • 自分が面白いと感じたテレビ番組をつまらないと言って勝手に変えようとしたときにイラっとします。(男性・37歳・山梨県)
  • 妻はのんびりタイプなので、特に子供の教育などへの姿勢に対しイライラすることがある。(男性・36歳・東京都)
  • 今時男尊女卑な考えで、家事は女性がやるものだと思っているところ。(女性・46歳・兵庫県)
  • 私が子供の食事内容に気を使っているのに、夫は何でも好きなものを好きな時間に食べさせてしまいます。(女性・32歳・群馬県)

“性格の不一致”の中でも特に目立っていたのは、子どもの教育方針についてのすれ違いです。少しくらいの考え方の違いならば受け入れられる夫婦であっても、自分よりも大切なお子さんの話となると、互いの意見を受け入れにくくなってしまうのかもしれません。


ほかにも、ちょっとしたことで喧嘩をしたり苛立ちを感じたりしてしまうという意見が多くみられました。一見するとこれらは些細なことにも見えるかもしれませんが、それが何十年と続いて積み重なると、大きなストレスになってしまうのではないでしょうか。

「ない」と回答した方のコメント

  • お付き合いをしているときから性格の不一致があるのは当然だと考えていたから(女性・32歳・広島県)
  • 同じ環境で育った訳ではなく、性格はある程度違うものです。ぶつかることもありますが、離婚までは考えません。いつもどちらかが折れるので、円満です。あまりに性格の合わない人とはそもそも結婚していません。(女性・39歳・大阪府)
  • 正反対の性格だということをわかった上で結婚したのでそれが原因で離婚を考えたことはない。(女性・24歳・静岡県)
  • 結婚する前から一緒に生活していた期間が長く、性格が合わないことを感じなかったため、離婚など考えたことがありません。(男性・53歳・北海道)

一方で、“性格の不一致”による離婚を考えたことのない夫婦で特に目立っていたのは、「性格が違うのは当たり前だから」という意見です。中には、これまでに大きな喧嘩やすれ違いがないという回答もみられましたが、多くの方が“性格の不一致”を自然と受けているようです。


そもそも、夫婦は他人同士ですから、お互いに違うところがあって当たり前と考えることもできます。長年一緒に暮らしていると、お互いの“性格の不一致”が目につきやすくなるかもしれません。しかし、そんなときも「違うのが当たり前」と大らかに構えていたら、ストレスも少なくなるはずです。

円満な家庭を築くには

アンケート調査の結果から考えられる、円満な家庭を築くためのコツとは、お互いの違いを受け入れることではないでしょうか。長年お付き合いをしていると、夫婦間に一致しない部分がたくさん見えてくるかもしれません。そんなときも、「違うのが当たり前」と受け入れることで、小さな対立を解消できます。


もちろん、結婚前からある程度、お互いの性格について理解して、本当に結婚するべき相手であるかを見極めておくことも大切です。そうすることで、決定的な“性格の不一致”を避けることにもつながりますし、お互いに違う部分に納得した上で結婚することができるでしょう。


ただし、夫婦のどちらか一方が常に努力している状態は、お互いの違いを受け入れたことにはなりません。より良いパートナーシップは、片方だけが尽力するだけでは、築き上げることができないのです。もともと性格に違いのある者同士、お互いに歩み寄りながら、円満な家庭を作っていきましょう。

まとめ

離婚の原因として圧倒的に多いのは、“性格の不一致”であることが分かっています。実際に、お互いの性格が合わないことから来るさまざまなすれ違いで、離婚を考えたことのある方も少なくないようです。

しかし、場合によってはお互いの性格の違いを受け入れることで、小さな対立を解消できるかもしれません。夫婦関係は良好であるに越したことがありませんから、最近パートナーと上手くいかないと感じているときは、ご紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。

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