金銭トラブルで離婚に至りやすいケース

慰謝料

長い間夫婦関係を続けていると、多少は金銭面の問題が発生するものですが、離婚にまで至ってしまうケースは限られています。

金銭トラブルのうち、離婚の原因になりやすいのは、ギャンブル依存、生活費を渡さない、過度の浪費などです。

こちらで具体的に見ていきましょう。

生活費をギャンブルに使ってしまう

パチスロ、競馬、競艇などのギャンブルは、おこづかいの範囲内で楽しんでいるうちは大きなトラブルにはなりません。しかし生活費にまで手を出したり、借金したりしてまでギャンブルにお金をつぎ込むようになると、離婚にまで発展しやすくなります。

法定離婚事由に該当する可能性も

生活費をギャンブルに使ってしまい、家計に十分なお金を残してくれないということは、民法に定められた法定離婚事由のひとつである「悪意の遺棄」に該当する可能性がでてきます。法定離婚事由とは、裁判で離婚する場合に必要となる「離婚の理由」のことです。これがあれば相手が離婚を望まなくても裁判を通じて離婚を成立させることができます。

「依存性」にも要注意

ギャンブルには依存性があるという点にも要注意です。好きが高じて依存の域に達してしまうと、配偶者からギャンブルを止めるようお願いされても、なかなか止められなくなってしまいます。


夫婦で話し合いをしてもギャンブルがやめられず、しまいには内緒で多額の借金をしていたことが発覚するケースもあります。


ギャンブルを理由とした借金に限らず、配偶者に言わずに借金をしていたというのは、夫婦の信頼関係を大きく損なうトラブルです。多くのケースで離婚に至ってしまいます。

生活費を渡してくれない

最高裁判所が公開している「性別離婚申し立ての動機別割合の推移」という統計データによると、妻側から離婚を申し立てた理由のおよそ30%が「生活費を渡してくれない」となっています。


性別離婚申し立ての動機別割合の推移/最高裁判所(DLページ)

http://winet.nwec.jp/cgi-bin/toukei/load/bin/tk_sql.cgi?hno=61&rfrom=1&rto=20&fopt=3&bunya=02



近年では共働きの家庭が増えていますが、家事の大半は妻が担当しているケースがほとんど。それなのに夫が生活費を稼いでくれないという状況になってしまうと、妻側が離婚したくなっても当然です。

夫の無職期間が長引くと要注意

夫が生活費を渡さない原因としては、そもそも無職で収入がないというケースと、働いていて収入はあるのに自分だけのために使ってしまうケースがあります。


収入があるのであれば、夫婦間の話し合いで生活費をもらえるようにする、という解決策もありますし、離婚する場合は慰謝料を払ってもらえる可能性が高いです。しかし無職の場合、無職期間が長引くほど再就職は難しくなってしまいますので、妻側が離婚を申し立てざるを得なくなってしまいます。

モラルハラスメントに該当するケースも

収入があるにもかかわらず、夫婦の一方が配偶者に生活費を使う権限を与えなかったり、財産の存在を教えなかったりすることは、モラルハラスメント(精神的な嫌がらせ)にあたるケースもあります。夫婦の財産は本来2人で話し合いながら管理するものですが、相手を支配するために金銭管理を独占してしまうのです。


ただし、配偶者が浪費してしまうから必要以上のお金を渡さない、という程度であればあまり問題ありません。全くお金を渡さない、という状態にまで発展すると、法定離婚事由の「婚姻を継続しがたい重大な理由」に該当するため離婚に至りやすくなります。

ほとんど貯金できないくらい浪費してしまう

最高裁判所の統計データによると、夫から妻へ離婚を申し立てる際の理由の約13%が「妻の浪費」となっています。家計の収入を超えるような高額の買い物をしたり、夫に内緒でお金を使ってしまったりすると、離婚に至りやすいです。

浪費が離婚原因となるほどかどうかは収入しだい

自分へのごほうびや、何かのお祝いなど、ついつい高額な買い物をすることは誰でもありますので、少しお金を使いすぎる程度であれば離婚には至りません。

離婚原因となるほどの浪費とは、収入に見合わないほどの高額なブランド物を買う、何度も海外旅行へ行って貯金を使い果たすなど、収入のレベルを大きく超える浪費です。

まとめ

夫婦間の金銭トラブルは、生活費に影響を与えるほど大きな問題になる前に対処することが重要です。生活費に使うお金は分けて管理する、貯金の計画を立てるなど、解決策を夫婦でよく話し合って、早めに対処しましょう。

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